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宮古南静園(沖縄県)

宮古南静園全景(2017年撮影)
南静園キリストの教会
日本聖公会・聖ミカエル教会
カトリックイエズスの聖心教会
「南静園キリストの教会」
1931年に開設した南静園の前身の宮古保養院に就任した家坂幸三郎所長は熱心なクリスチャンで、福音伝道に努め、超教派的性格の「甦生会」と称するキリストを信ずる団体が組織された。1944年の初空襲で療養所が破壊され、この団体は解散状態となった。1947年に国仲寛一牧師が南静園伝道を始め、「南静園キリストの教会」が誕生した。しかし、諸宗派信徒からなる教会はやがて「聖公会」「キリストの教会」「カトリック教会」の三つに分裂した。キリストの教会は、1962年リカースン宣教師により会堂建築。長年応援を続けてきた「平良キリストの教会」の伊志嶺勲牧師によって聖日礼拝が守られてきた。現在は、伊志嶺牧師が毎日曜日午後に数人の教会員の個室を巡回し、配聖餐を続けている。
「日本聖公会・聖ミカエル教会」
県立宮古保養院から臨時国立療養所に昇格して間もない1934年(昭和9)、故青木恵哉の愛弟子であった故仲兼久嘉元ほか数名のクリスチャンによって最初の種が蒔かれて誕生した。その後聖公会関係の受洗者が増え、戦後となりしばらくは他教派の人々と一緒に礼拝を守っていたが、1959年(昭和34)聖公会独自の礼拝を守るようになった。歴代の司祭が牧し、現在は戸塚鉄也司祭が管理司祭となっている。現在の教会員は10名。毎日曜日の朝、不自由者センターの個人の居室で3,4名の出席で礼拝(聖餐式)を行っている。
「カトリックイエズスの聖心教会」
1958年(昭和33)マルティン神父と次呂久伝道師が布教のため南静園を訪ねたことに始まり、翌年カトリック研究会が結成された。1960年(昭和35)男女15名が洗礼を受け、南静園に初めてカトリック信者が誕生、後日の受洗者を加え26名となる。1962年(昭和37)聖堂が献堂され、教会の創立となった。1997年(平成9)、「らい予防法廃止」と日本26聖人殉教400年を記念して聖母像と聖鐘が設置され、聖堂前を美しく際立たせている。現在教会員数15名、毎週のミサには5、6名が与っている。
南静園キリストの教会
カトリックイエズスの聖心教会
日本聖公会・聖ミカエル教会
聖ミカエル教会礼拝風景
- 住所
- 〒906-0003
沖縄県宮古島市平良字島尻888
- 電話番号
- 0980-72-5321