> お知らせ・新着情報 > 03 大島青松園スタディーツアーの報告
03 大島青松園スタディーツアーの報告
2018/09/23-25
タイ国青少年ワークキャンプの参加者とその家族(子どもを含む)13名が、大島青松園を訪問しました。研修と交流の二本柱で、2泊3日のプログラム。研修では、三吉代表理事から「大島青松園の歴史・特質」について、歌手沢友恵さんから「ハンセン病との関わり、入所者の語り部、大島青松園岡野美子園長のお話を聞き、施設の案内を受けました。
研修の後、参加者同士で分かちあいの時間を持ち、学びを深めることができました。皆が一様に心に抱いていたのは、肌で感じる「終焉に向かう療養所」の実態ではなかったかと思います。「今後療養所は……」「今後好善社は……」その問いは「今後私たちは……」へと繋がっていたように思います。
今回の大島青松園スタディーツアーの成果とは、「終焉に向かう療養所」の中で、焦り、不安、無力感などを肌で感じたこと、同時にそれを共有しながら、それでも「何ができるのか」を共に語り合うことができたことだったと思います。好善社との繋がりで療養所の入り口に立たされ「ここからあなたはどう生きるか」を問われたかつての青年たちが、今もう一度、終わりの時を刻む療養所の前で「あなたはどう生きるのか」を問われました。しっかりと何かを背負わされたような重みが、参加者一人ひとりにはあったことと思います。
(記:渡辺圭一郎)

スタディツアー参加者

風の舞の見学